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Still life & Product Photography

商品撮影で使うための三脚の選び方

      2017/09/12

tripod

 

三脚は風景や花、スポーツなど様々な撮影で使われます。

商品の撮影でももちろん使います。

その三脚ですが撮影する被写体によって多少選び方に違いがあります。

今回は商品撮影で使う三脚はどのようなものが使いやすいのかお話しします。

それでは始めましょう。

三脚を使う理由

ところで三脚の役割ってご存知でしょうか?

それくらいわかってるよ!手ぶれ防止だろ!と思われた方。

その通りです!

ただ、商品撮影では他にもいくつかの理由があります。

まずはその理由を考えていきましょう。

1.手振れ防止

これは当然ですね。特に最近の高画素デジタルカメラは手ぶれにシビアです。

ストロボ以外のライトでは特に注意が必要です。

ただ、ストロボ撮影がメインの商品撮影ではよほどのことがない限り手ぶれをすることはありません。

2.ピントの固定

手持ちだとシャッターごとにピント合わせが必要にななってしまいます。

オートフォーカスが使えればそれもさほど苦にはなりませんが、オートフォーカスでは狙った場所にピントがこないことが多々あります。

そんな時に毎回ピントをマニュアルで合わせるのはかなり時間的にロスになります。

三脚にカメラを固定しておけば一度しっかりピントを合わせれば毎回のピント合わせは不要になります。

もちろんそれでもピントのチェックは必要ですが、一から合わせるよりははるかに早く、効率的です。

シズルなどの動きのある撮影ではピントに余計な時間をかけずに被写体の動きとタイミングに神経を集中させたいので特に重要です

3.アングルの固定1 (正面、水平、シンメトリー)

商品撮影では商品の正面を出すことや、水平垂直、シンメトリーなどをしっかりとることがとても重要になります。

しかし、手持ちではなかなかこれらを同時におこなうのは困難です。

たとえできたとしても、ワンシャッター毎にえらく時間がかかりますし、撮り直しも多くなります。

そのような余計な時間は積もり積もれば撮影時間全体でかなりのロスになるので撮影効率やスピードが著しく下がります。

4.アングルの固定2(ライティング)

また、カメラと商品の位置が固定されていないと厳密なライティングができません。

ライトの効果はカメラ、商品、ライトの位置が固定されていないと最大の効果が出せないケースがあります。

それぞれの位置の少しのズレでライトの効果が無効になったり、過剰になったりしてしまいます。

4.安全性

商品撮影の撮影現場はかなりの人の動きがあります。

ライトを動かしにいったり、商品の形や向きを直したりととても忙しく動き回ります。

そのような中ではカメラの置き場所として三脚の上が最も安全です。

テーブルの上などに置いてしまうとケーブルを足にかけて落としたりといった事故も起きやすくなります。

また、俯瞰などかなり高い位置で撮影するときに手持ちで撮影を行うとバランスを崩したりしてカメラと撮影者のどちらも落下する危険があります。

三脚を使えばそのような事故が大幅に減らせます。

いかがでしたでしょうか?

商品撮影での三脚の役割は、手ぶれ防止だけではなくその他の理由も同じくらい重要です。

そして、これらの理由から商品撮影は三脚を使います

では次に商品撮影で使う三脚はどのように選べばよいのでしょうか?

三脚の選び方

tripod2

1.耐荷重

三脚にはそれぞれ耐荷重が決まっています。

ですから三脚を選ぶ時には耐荷重を確認して選びます。

ただ、この耐荷重ですが、カメラの重量と同じではいけません。

できればカメラ(レンズも含めた)の重量の2倍、できれば3倍以上のものを選びます。

実際に三脚にカメラをつけてみるとわかりますが、カメラと同じ耐荷重の三脚では、グラつきが結構あります。

それが3倍以上の耐荷重の三脚ではかなりしっかりします。

特に、俯瞰など高さの必要な撮影では耐荷重が多めの方が安定します。

2.高さ

商品撮影では低いアングルから高いアングルまで様々なアングルを使います。

ですから出来るだけ高さの調整幅が大きい三脚の方が使い勝ってはいいと思います。

とくに高さは足りないとどうしようもないので自分の撮影に必要な高さを把握してから選びます。

最低でも2m位は欲しいところです。

以上が三脚の選び方です。

他にも材質がアルミかカーボンか?

ロック方式がナット式かレバー式か?などがありますが、その辺はどちらでも良いと思います。

撮影に支障がでたり、クオリティに影響するような事ではありません。

ちなみにカーボンはアルミよりも軽く、剛性が高いようです。

しかし、商品撮影の三脚は旅先に持って行くような軽さは必要としていませんし、多少重さがあった方が安定するので一概に軽ければいいということでもありません。

もちろん、剛性は高い方が良いのですが、カーボンに比べてアルミ三脚の方が安いので一つ上のランクのものを使うことができればその方が逆に良いかもしれません。

雲台種類と選び方

次に三脚とセットで使う雲台です。

雲台は三脚とセットで販売されているものも多いのですが一応は別の機材です。

三脚によっては雲台なしで販売されているものもあります。

この雲台ですが、大きくわけて2種類のものがあります。

自由雲台

自由雲台

自由雲台

自由雲台はロック一つで解除とロックができるタイプの雲台です。ロックが一つだけなのでとても素早くアングル出しと固定ができます。

また、サイズがコンパクトなのも利点です。

その反面、ロック一つで動きが完全に自由になってしまうので。水平を維持しながら水平を出すといった様な動作は苦手で細かなアングル出しにはあまり向いていません。

水平方向の回転は別のロックに分かれているタイプの自由雲台もありますが、前後と左右は同時に動いてしまいます。

3WAY雲台

3way雲台

 

3WAY雲台は左右、前後、水平の3方向の回転が別々に操作できるタイプの雲台です。一つのアングルを決めるのに3回の操作が必要なので時間がかかります。また、アームが3つもあるためサイズが大きくなります。

その反面、水平を維持しながら前後に倒したり、垂直を維持しながらわずかに回転をするなどの繊細な動きが必要な場合に使い易い雲台です。

3AWY雲台にはさらに繊細な動きを可能にしたギアタイプのものなどもあります。

 

商品撮影で使う雲台の選び方

ではこれらのどちらの雲台が商品撮影に向いているのでしょうか?

これらの特徴から商品撮影に向いているのはやはり3WAY雲台となります。

また、3WAY雲台の中でもギア雲台はジュエリーなどの小さな商品をマクロ撮影する場合などに使い易い雲台です。

そのほかの商品では通常の3WAY雲台で十分です。

また、雲台にも耐荷重があります。

雲台の耐荷重は基本的には三脚と同じに揃えるようにしましょう。

以上が商品撮影で使うための三脚と雲台の選び方です

参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

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フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

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