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Still life & Product Photography

ストロボで作る太陽光・擬似ロケ撮影

      2017/10/17

こんにちは!フォトグラファーの根本です。

前回まで窓からの自然光(太陽光)をつかってスタジオ撮影と同じような写真がとれるかを試してみました。

今回は逆に人工光を使って自然光のような写真が撮れるかを試してみたいと思います。

それもなんとなく自然光っぽくではなく、そっくり同じに撮れないか?を試してみます。

それでは早速はじめましょう!

まずは本物の太陽光で撮ってみる

自然光といっても晴れの日や曇りの日、昼間と夕方、日向と木陰など様々な光があります。その中で今回は「夏の日差し」の再現をしていきたいと思います。

「夏の日差し」は特徴がはっきりしていてわかりやすいので再現した写真との比較がしやすい為です。

そこでまずは比較用の写真を作る為、本当に屋外で撮影します。

屋外にテーブルに見立てた天板を出してその上にグラスをセットします。

時間は午前11時頃でとても良いお天気でした。

sun_set

 

 

グラスだけでは寂しいのでグラスには氷と炭酸水を注ぎ、グラスの奥には花を生けた違うグラスをセットしてみます。

それではアングルなどを決めて実際に撮影をしてみます。

sun_1

 

この時はまだ5月下旬でしたが、太陽もとても高く夏らしい日差しの写真が撮れました。

この写真を参考にしてスタジオでストロボを使って撮影してみましょう。

スタジオで再現してみる

屋外で使ったものの同じ天板にグラスを使ってセットをします。

使うライトは1灯で、先ほど屋外で撮影した時とほぼ同じ角度から照らしてみます。

light_set_3

 

この状態で撮影した写真がこちらです。

light_3

 

うーん、太陽で撮影したものと比べると影の感じがかなり違います。

影の輪郭がはっきりしておらす、濃度も強い感じがします。

さらに天板の明るさがグラス周辺と奥では奥の方が暗くなっているようです。

全体の雰囲気は太陽の光というよりは夜の電球の下で撮ったような写真です・・・。

原因を考えてみる

影の輪郭がはっきりしないのはおそらくストロボのリフレクター(反射釜)が原因だと思われます。リフレクターによって光源が大きくなってしまってるので影のエッジがでないのです。

リフレクターというのはこの部分です。↓

reflector_1

 

天板の明るさのムラは距離の問題だと思われます。距離が近いと天板中央と周辺の距離の差の比率が大きくなるので明るさが違ってしまうのです。

再度、挑戦!

先ほどの問題点をもとに再度ストロボの位置などを調整してみます。

 

light_set_1

 

光をあてる角度などはできるだけ変えずに距離を2倍にしてみました。

また、先ほどはリフレクターがついていましたが、今度はリフレクターも外しています。

リフレクターをはずすとこのようになります。↓

nonref

 

リフレクターを外すことで光源のサイズが小さくなるので影の輪郭がはっきりするはずです。さらに距離を離すことで天板の中央と縁の光源からの距離の比率が小さくなるので明るさも揃うはずです。

ま、ライトの距離を離すと同時に光源が小さくなるので、輪郭をはっきりさせる効果も期待できます。

この状態で再度撮影をしてみましょう。

light_1

 

どうでしょうか?

比べやすいように並べてみます。

hikaku

 

左の写真が太陽光で右がストロボです。

こまかな部分では違いがありますが、だいぶ近くなったように思います。

氷に入ったハイライトなどはむしろこちらの方がキレイかもしれません。

ただし、屋外を先に撮影しているのですが、炭酸水の量が少なかったのは失敗でした。

グラスに落ちる影や氷のシャドーなどに違いが出ています。

それでも、ライトの使い方によって擬似的な太陽の光を作れることがわかりました。

この光を応用すればさまざまな撮影に使えそうです。

屋外ロケの代わりにもなりそうです。

今回は「夏の日差し」の再現をしてみましたが、その他の条件での擬似自然光もまた別の機会に挑戦してみたいと思います。

それでは、また!

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フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

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