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Still life & Product Photography

窓からの自然光で撮る商品写真・ボトルの撮影

      2017/10/12

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こんにちは!フォトグラファーの根本です。

私の場合、普段の撮影では照明にはストロボを使い、その他の機材もできるだけ制限の無いようにして撮影を行います。

しかし今回、できるだけ機材を少なくして商品撮影ができないか?と考えました。

十分な機材が無い状態でも一定のクオリティを保った写真を撮ることができるのか?疑問に思ったからです。

もちろんやったことがないので本当にできるのかどうかはわかりません。

そこで、ストロボなどの照明機材は使わず、窓からの自然光のみを使って実際に撮影をしてみることにしました。

また、その他の機材もあまりたくさんは使わずに最小限に抑えるようにします。

さらに、写真専用の機材や資材だけでなく代用できるものは積極的に代用品を使ってみました。

カメラも仕事用ではなく日常のスナップ用のものを使います。

今回は手始めにお酒のボトルを使って撮影をしてみます。

それでは早速やってみましょう!

 

お酒のボトルの撮影

 

今回の被写体は日本酒の瓶(中身入り)です。

 

商品の特徴としては、薄いブルーの透明ガラス瓶に無色透明の液体(お酒)が入っています。また、キャップはつや消しのシルバーでラベルには光沢感のある文字が印刷された白い和紙が貼られています。

 

いきなりですが、実際に撮影をした完成写真をお見せします!

こちらが実際に自然光のみで撮影をした写真です。

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窓からの光がかなり赤かったり、ハイライトに余計な光が入ってしまったり、全体のトーンが眠いなどの問題もあり、完璧とは言えませんが、思ったよりはちゃんと撮れました。

背景は左のハイライトから右へのグラデーションをつくり、ボトルの中には逆のグラデーションを作って液体の透明感とボトルの立体感と薄いブルーを出すようにしました。

床面と壁は明るさを合わせて接している線を目立たないようにしています。また、奥を適度にぼかして奥行きが感じられるようにしています。

キャップのシルバーは全面を光らせてしまうとただの白に見えてしまうので白から黒へのグラデーションを作って金属であることを見せています。

正面の青箔も全面を光らせるとただの青になってしまうので右側を黒のままにして箔であることを見せました。

 

撮影セット

この写真を撮ったセットは下の写真になります。

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90cm×180cmの板に光沢のある白アクリル板を敷いて撮影台にしています。台の左には半透明のビニールシートを垂らして窓の光を柔らげています。

これがないと商品のボトル部分のハイライトに窓の形がそのまま写ります!

 

カメラ左横に青箔を出す為の小銀レフを入れ、ボトル後ろに背景と液体のグラデーションを出す為の大銀レフをいれます。

さらにここにはありませんが、ボトルの右側を明るくするための銀レフを一枚、ボトルの右側に入れています。

セット図.ボトル

セット図

カメラはフルサイズ一眼レフではなくAPS-Cのミラーレス機を使ってみました。長時間露光ですが、リモコンやレリーズを持っていないのでセルフタイマーでシャッターを切りました。

では、どのようにライティングを進めていったのかがわかりやすいよう、撮影過程の写真もいくつかお見せします。

1. 台にそのまま置いた状態

まずは撮影台に置いたばかりのボトルです。背景がなく後ろが丸見えになってしまっています。また、正面の青箔の文字も真っ黒です。

この時はまだ台は無光沢の白アクリルになっています。

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2.背景とボトルの液体の表現

次に背景に銀レフをいれた状態です。背景とボトルの透明感はよくなりましたが、ラベルの青箔文字は黒いままです。

台も白の光沢アクリルにしました。

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3.ラベルの青文字箔の表現

さらにカメラ横に小さな銀レフをいれて青箔文字の半分を光らせます。黒い部分を残すことで青箔であることがわかりやすくなります。

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4.ボトル右のシャドウを起こして完成

最後にボトルの右に銀レフを入れてキャップの銀や全体のシャドー部分を起こして完成です。

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撮影後の画像修正

今回の撮影では合成などはしていません。ただし、色とコントラストなどの調整と傷、ホコリなどを取り除く処理をしています。

ストロボや専用機材を使えばもっと早く効率的にクオリティの高い写真は撮れるのですが、窓からの自然光と少ない機材でも意外とちゃんとした商品撮影ができるようです。

次回以降も違う被写体を使っていくつか撮ってみようと思います。

ではまた!

 

 

 

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フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

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