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Still life & Product Photography

窓からの自然光で撮る商品写真・腕時計の撮影

      2017/10/14

こんにちは!フォトグラファーの根本です。

前回はリングの撮影をしましたが、今回も小さな商品で腕時計の撮影をしてみたいと思います。

腕時計もかなり複雑な形をしているので、必要なところに光を回せるかどうかがポイントになりそうです。

それでは早速始めましょう!

腕時計の撮影

 

今回撮影するのは全体的にメタリックな素材のメンズウォッチです。文字盤の中にもメカニカルな機能が見えているのが特徴です。

それで、完成したのが、このような写真です。

_DSC3862_1

 

かなりハードな印象の時計なので陰影強めなダークトーンの写真に仕上げました。

かっこいい感じにしたかったので、背景もヘアラインで金属感をだしています。

金属系の背景は陰影を強く出せるので、ハイライトから黒への強めのグラデーションをつけています。

時計はほとんどが同じ素材の金属でできているので、適度なコントラストとグラデーションを作って単調なトーンにならないようにしています。

時計だけでなく画面全体に黒とグレーのコントラストが強い写真にしています。

撮影セット

撮影セットは次の写真のようなセットです。

11260252

セットW

 

 

時計の形が複雑なため時計を囲むように4枚の銀レフを入れています。
_DSC3865

 

 

背景にはヘアライン風の塩ビ板を敷いていますが、本物の金属ではないのでラインがあまりきれいに出なかったのが残念です・・・。

撮影商品の仕込み

時計のバンドを丸くキレイにするために今回は透明塩ビ板を使っています。時計の固定には粘着ラバーの強めのものを使っています。

_DSC3881

 

本番撮影

時計やジュエリーなどの小さな商品ではかなりのクローズアップになるのでホコリもかなりの大きさで写ってしまうので、本番前の掃除は必ず行います。

今回の時計は電池を抜いていないので作業中にも時間が進んでしまうので、長時間露光では針がブレてしまいます。そこでリューズを上げたままにして秒針を止めて文字盤用のカットを撮影しています。

文字盤の撮影が終わったら、リューズを押し込んだリューズ用のカットを撮影します。

他に2点のカットを撮って、合計4点の合成用カットを撮影しました。

長時間露光を行っているので今回もセルフタイマーを使ってシャッターを切っています。

_DSC3862_1

 

撮影後の画像の合成と修正

撮影後には4点の画像合成を行っています。「全体用」「文字盤用」「リューズ用」「金属バンドの一部用」の4点です。

合成が終わったら全体のトーンの調整と色かぶりの修正、ホコリや傷の除去などをしています。

時計は形が複雑なので、ライティングにはとても時間がかかりました。

しかし、自然光ではあまり時間をかけすぎると光が変わってしまうので本番撮影ではできるだけ短時間で撮影を終わらせるように注意しました。

とても大変な撮影でしたが、光を当てたときの時計の表情の変化を見ていると時間を忘れて楽しんでしまいました。

次回も違う商品で自然光撮影をしてみたいと思います。

では!

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フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

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