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Still life & Product Photography

窓からの自然光で撮る商品写真・ジュエリーの撮影

      2017/10/14

こんにちは!フォトグラファーの根本です。

今回はジュエリーの撮影に挑戦します。

とても小さな商品ですが、反射や映り込みをどう処理するかがとても重要な被写体です。

そのため、光の方向と強さをよく考えてセットを組む必要があります。

簡単ではないと思いますが、とにかくやってみましょう!

 

「リング」の撮影

 

今回は、リング2種類を同時に撮影します。どちらも色はシルバーで、無色の石が入っています。

早速ですが、完成写真をどうぞ!

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今回も背景は白のアクリルを使っており、リングの映り込みを入れています。

背景の光は画面右上から左下にかけてなだらかなグラデーションを作りました。

リングの地金部分には一部、黒を残して鏡面であることがわかるようにしています。

石にもハイライトと黒のコントラストを入れて輝きを表現しました。

全体の印象としては明るく光を感じるライティングにしています。

撮影セット

今回のセットは下のようなものです。

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なんだか、よく分からない状態です・・・

ジュエリーなどの反射素材の商品を撮影する場合、まずは反射面の大部分をカバーするだけの面光源を作る必要があります。

しかし、今回のように窓からの光を使うと面光源全体が均一な強さになります。

面光源の強さが均一になるとリングや背景全体が均一に光を受けることになり、コントラストのない全体が真っ白な写真になってしまいます。

それを避けるために、一度作った均一な面光源をボードなどで遮光して、面の中に光のコントラストを作っていきます。

これによって反射素材にもグラデーションができ、のっぺりとした白ではなくなります。

上のセット写真はそのグラデーションを面光源の中にに作っている状態です。

メインの面光源がある程度できたら、手前からは銀のレフを使ってリングの手前側の反射面を作ります。

石の輝きを出すためのライトは同時には作れなかったので、今回は「リング+全体」用と「石」用の2カットを撮って後から合成することにしました。

セットJ.001

 

リングの立て方

リングの立て方には様々な方法がありますが、今回はイエローワックスを使用しています。

_DSC3885

 

 

イエローワックスは適度な接着力があり、小さなものの固定に向いています。

また、落とすのもとても簡単にできるのでリングを傷つける心配がありません。

リングを立てる場合にはこのワックスをゴマ粒程度のサイズに切り分けてリングの底に貼り付けます。

そして、リングの底からはみ出さないように注意してアクリル台に立てます。

本番撮影

本番撮影は今回もセルフタイマーを使ってシャッターを切っています。

ジュエリーなどのクローズアップの撮影ではピントが浅くなりやすいので、絞りをf11などにしてピントをなるべく深くするようにします。しかしその代わり、シャッタースピードは長くなります。

撮影中にカメラや商品が動いてしまわないように注意して本番を撮っていきます。

今回は「リング+全体」用と「石」用を別々に撮影します。この時にもカメラや商品が動いてしまわないように十分に注意します。

今回のような小さな被写体は小さなホコリでもとても目立ちます。ですから、本番前にはできるだけホコリなどを掃除して取り除きます。

 

_DSC3830

 

撮影後の画像修正

撮影後の画像編集で「リング+全体」と「石」の画像の2点を合成しています。また、全体の色とコントラストの調整やゴミ、傷、ホコリなどの除去を行いました。

今回は光が均一に回りすぎることにどう対処するかがもっとも大変でした。何度も遮光ボードやケント紙の位置を調整して、もっとも全体のグラデーションとリングのコントラストがキレイなポイントを探り続けました。

時間はかかりましたが、窓からの自然光だけで撮影したわりには良く撮れたのではないかと思います。

次回もまた違う被写体を使って撮影したいと思います。

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

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