STILB

Still life & Product Photography

窓からの自然光で撮る商品写真・バッグの撮影

      2017/10/13

こんにちは!フォトグラファーの根本です。

前回、前々回とボトル類の撮影をしてきましたが、今回はガラッと変わって「バッグ」を撮影します。

被写体もセットも前回までと比べるとかなり大きくなり、また、ボトルと違って透過しないので影の部分も多くなります。

光源が窓一つなので画面全体の印象が暗くならないように気をつけたいと思います。

それでは早速はじめましょう!

バッグの撮影

今回の商品はグリーンとブラックの革製のトートバッグで、革の質感と適度な光沢感があります。

シンプルですが、色と形のきれいなバッグです。

では今回も最初に完成写真をお見せします。

_DSC3797a

今回は前回までと違って背景に白を使っていません。フローリングの床にテクスチャーのあるベージュの壁を背景にして

撮影しました。部屋の中のシチュエーションを想定しています。

商品がメンズの革製のバッグなので全体が明るすぎない、落ち着いた印象になるようにシャドーを適度に残しています。

しかし、シャドー部分の右サイドを完全に潰したくはないのでレフを使ってマチ部分のディテールが分かる程度の明るさに調整しています。

革の質感と壁の質感がなくならないように光を受ける角度に気をつけました。また、革の柔さをだすために中身の詰め物の量を調整して適度な膨らみを作っています。

では上の写真をどのようなセットで撮影しているのかを見ていきましょう。

撮影セット

今回のバッグの写真は下のセットで撮りました。

11190395

 

セット3.001

 

実際には部屋ではなくスタジオでセットを作って撮影しています。

床に見立てた90cm×180cmの木目のある板を75cmの高さにしています。

床の後ろには壁にするためのスチレンボードを床に対して垂直に立てて、そのスチレンボードに壁紙に見立てたベージュの紙を貼り付けてあります。

今回の場合、床を浮かせているのはセットが作りやすかったからです。

窓の位置が比較的高いところにあるのでそれに合わせて台を高くしました。また、壁紙のエッジを隠さないとリアリティがでないので床を浮かせてその後ろに壁を潜り込ませられるようにしています。

今回は浮かせましたが、条件によっては直接床に置くようなセットを作ることもあります。

撮影台の左サイドに前回も使った、半透明のビニールシートを垂らしています。

カメラの左下と写真にはありませんが、商品の右横に大きめの銀レフを入れています。

今回、窓と半透明ビニールの間に入れてある白レフは遮光ではなく窓からの明るさを補助するためのものです。

商品の仕込み

カバンなど形の崩れやすい商品では綿や紙などの詰め物を使って形を整えます。

今回は薄葉紙を使っています。

_DSC3795

本番撮影

窓を動かせないのでバッグの方を動かしてちょうど良い光を受けるポイントを探します。

バッグの陰影がもっともキレイで革の質感が出やすい角度にしました。

この角度は右側のマチも見えるのでバッグが立体的に見えます。

_DSC3797_2

正面の銀レフと商品右横の銀レフを使って影の明るさを調整して本番撮影をします。

銀レフの入れかたでシャドウ部分の明るさは大きく変わります。

今回の場合には明るすぎると雰囲気が崩れると思ったので、少しアンダー目な仕上がりにしています。

_DSC3797a

シャッタースピードが1秒を超える長時間露光ですが、レリーズのないミラーレスカメラを使っているので代わりにセルフタイマーを使って撮影しています。

撮影後の画像修正

撮影後には色とコントラストの調整と台や紙の傷、バッグのホコリなどを取り除く処理をしています。

バッグやシューズの撮影では床や壁がキレイであればそのまま使うこともできます。その場合は窓の位置を見て商品の置き方や向きなどを考えます。

次回もまた、違う商品で撮影をしてみたいと思います。

では、また!

The following two tabs change content below.
フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

 - ライティング , ,