STILB

Still life & Product Photography

初めての洋服撮影・平置きで服の撮影をしてみよう!

   

 

平置き画像

前回は洋服のハンガー撮影の方法をご紹介しました。

今回は洋服の平置き撮影の方法をご紹介したいと思います。

平置き撮影が向いている服

平置きでの服の撮影ではハンガーなどと比較してシワが強く出ます。このシワの強さを利用して服の生地感などを伝えるのに向いています。

また、服全体の形もハンガーよりも自由になるので、動きのあるポーズなどを作りたい時にもよく使います。

ただ、生地が薄く、生地に張りのない服などでは服の裏の当たりが強く出てしまって、ドレープが作りづらい事があります。

そういった生地感の服では前回ご紹介したハンガー撮影の方が良いでしょう。

比較的厚手の生地の服に向いている撮影方法です。

撮影準備・用意するもの

洋服周り

洋服

天板もしくは発砲スチロールボード

白紙

黒紙

待ち針、テープ、綿、釘など

アイロン・スチーマー

アイロン台

など

 

ライト周り

ストロボ2灯

アンブレラ2本

スタンド4本

ディフューザーアーム2本

レフ板

など

 

カメラ周り

カメラ

三脚

露出計

水準器

グレーチャート、カラーチャート

シンクロコード

パソコン

脚立

など

 

撮影

1・洋服のセット

平置き撮影の場合もハンガー撮影と同様に天板などに白い紙を貼って背景にします。

白い紙は洋服がはみ出さないサイズのものを用意します。

白い紙を貼った天板を床に寝かせて置きます。

床に完全に寝かせてもいいですが、天板の頭側に箱などを差し込んで少し斜めに起こすとカメラのポジションが楽になります。

洋服を白い紙の上に置き綿やテープなどを使って綺麗に整えます。

平置き台

 

2・カメラの準備

三脚などにつけたカメラを洋服に対して正対するように構えます。

平置きの場合には三脚を高く伸ばした上にカメラが来る、俯瞰のポジションになります。

カメラのファインダーは脚立などを使って覗きます。

画像を確認するためのパソコンをカメラ近くに準備します。

レンズは洋服のサイズ、撮影場所の広さ、撮影イメージなどによって変わりますが、今回は50mmを使います。

平置きのカメラ位置

 

3・ライトの準備

床に置いた天板の左に、スタンドとディフューザーアームなどを使って1500mmのディフューザーを垂らします。

センチュリースタンドなどを使っても構いません。

1500mmのディフューザー越しにアンブレラストロボを1灯、洋服に向けて当てます。

洋服の正面上側からアンブレラストロボを1灯、洋服に向けて当てます。

強すぎる影やシワを柔らげるため、レフ板を必要に応じて入れていきます。

平置きセット

 

平置きセット図

 

4・仕上げ

白バックでそのまま使う場合にはこれで完成です。

切り抜きとして使う場合には、黒い紙を洋服のエッジにそって置き、輪郭をはっきりとさせます。

ライトの位置は強さを調整したり、レフの種類や大きさ、位置などを調整して完成です。

画像編集や現像時に色を正確に合わせるために撮影後にはカラーチャートなどを写し込んで置きます。

 

平置き白背景

白の背景を生かして使う場合にはそのまま撮影

 

 

平置きの切り抜き

切り抜きとして使う場合にはエッジを締める

 

 

今回の平置き撮影の写真を見ていただくと、前回のハンガー撮影の仕上がりとはかなりテイストが違うのが分かると思います。

今回のようなデニム風の生地では平置き撮影の深くランダムなドレープが合っているように思います。

 

応用撮影

平置き撮影はご紹介した基本的な撮影以外にも様々な応用をしていくことができます。

幾つかご紹介します。

1・デニムパンツ

厚手のデニムのパンツなどは平置きで撮ると立体感や素材感が伝わりやすくなります。

立体的に服を作る事で着用した状態に近いシルエットをみせる事ができます。

平置きのデニムパンツ

 

2・冬物のセーター

厚手のセーターなどもモコモコした感じを出したい時などに平置きの撮影を使います。

マフラーや帽子などを合わせてセットとして置くことも平置き撮影では比較的容易に対応できます。

平置きセーター

 

3・畳んだ状態の服

平置きたたみ

服をたたんで撮る場合にも平置きで撮影を行います。

背景の選択や小道具などの配置が自由にしやすいのも平置き撮影の特徴です。

 

4・イメージ撮影

平置きイメージ

ソファーなどの家具などを使ったイメージ撮影を行う時などにも平置き撮影の方法が使われます。

服を置く事ができるシチュエーションであれば様々な場所で平置き撮影を行う事が可能です。

 

平置き撮影はハンガー撮影に比べると撮影スペースが比較的少なくてすむのであまり広い場所が確保できない時でも撮影を行う事ができます。

ただ、広さよりも高さが必要になるので天井が極端に低い場所では難しいかもしれません。

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フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

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