STILB

Still life & Product Photography

初めての洋服撮影・ハンガーを使って服の撮影をしてみよう

      2018/08/20

hangerimage2

 

今回は洋服を撮影する場合のハンガーを使った撮影についてご紹介していきたいと思います。

ハンガーを使うと洋服の形は自然と出来ているので、少しの手直しで綺麗に整えることができます。

ハンガー撮影が向いている洋服

ハンガーを使った撮影は生地の薄さや軽さ、柔らかさなどを伝えたい場合などに最適で、縦のドレープを使って洋服を自然な感じに見せることができます。

ハンガーを使えば洋服の形も比較的簡単に整えることができるので、誰でも容易に綺麗な形を作ることができます。

ハンガー撮影には薄く柔らかな素材の洋服が向いていますが、それ以外の洋服でも形をスッキリ見せたい場合などによく使います。

しかし、自重で肩などが伸びてしまうような柔らかいニットなどの素材はあまり向いていません。

撮影準備 ・用意するもの

洋服周り

洋服

ハンガー

天板

発砲スチロールボード

白紙

黒紙

待ち針、テープ、綿、釘など

アイロン

アイロン台

スチーマー

など

 

ライト周り

ストロボ2灯

アンブレラ2本

スタンド4本 (センチュリースタンドなどでも可)

ディフューザーアーム2本

レフ板

など

 

カメラ周り

カメラ

三脚

露出計

水準器

グレーチャート、カラーチャート

シンクロコード

パソコン

など

 

撮影

 

1・洋服をセットする

まずは天板や発砲スチロールボードなどに白い紙を貼って背景にします。

この時、白い紙のサイズは最低でも洋服がはみ出さない程度の大きさのものを用意してください。

今回は白い紙を貼ったスチレンボードをポールに固定して垂直に立てて壁にしていますが、立て方に決まりはありませんので、安全にたてられればどのような方法でも構いません。

zyunbi-1

 

壁にテープなどが貼れるのであればテープで固定することもあります。

天板にハンガーをかけるためのフックを釘、木ネジ、ピンなどで作りますが、ハンガーがあまり隠れない程度の大きさのフックにします。

ハンガーにかけた洋服を天板のフックにかけて洋服をセットします。

洋服の形をテーブや待ち針、綿などを使って綺麗に整えます。

 

 

2・カメラの準備

三脚などにつけたカメラを洋服に対して正対するように設置します。

カメラ内蔵の水準器や外付けの水準器などでカメラを水平と垂直を出します。

レンズは洋服のサイズ、撮影場所の広さ、撮影イメージなどによって変わりますが、今回は70mmのレンズを使います。

撮影した画像を確認するためのパソコンをカメラ近くに準備します。

 

カメラ位置

 

3・ライトの準備

ハンガーを吊るしたボードの左に、スタンドなどを使ってディフューザーを垂らします。

スタンドの代わりにセンチュリースタンドなどを使っても構いません。

ディフューザーのサイズは洋服によって変えますが、今回は1500mmを使っています。

ディフューザー越しにストロボを1灯アンブレラをつけて洋服に向けて当てます。

洋服の正面やや左からアンブレラストロボを1灯当てます。

 

ライト位置

 

強すぎる影やシワなどを柔らげるためのレフ板を必要に応じて入れていきます。

今回は部屋が狭く壁も白い為、光が回りやすいのでレフを使わずに撮影しています。

 

4完成、撮影

ライトの位置のは強さを調整したり、レフの種類や大きさ、位置などを調整して完成です。

白背景をそのまま生かして使ってもいいですし、黒で周りを締めて切り抜きとして撮っても良いと思います。

どちらの場合も画像編集や現像時に色を正確に合わせるために撮影後にはグレーーチャートなどを写し込んで置きます。

hangerimage

白背景を生かした画像

 

hangerkirinuki

切り抜き用に、黒で周囲を締めた画像

 

ハンガー撮影は服のアウトラインがスッキリしてみえるので、キレイ目に見せたい服などに向いています。

 

 

ハンガー撮影のセット

ハンガー撮影に限ったことではありませんが、洋服を撮る場合、その洋服の大きさによってセットの大きさも変わります。

例えば、子供服を単品で撮る場合と、男性用スーツの上下セットを撮る場合では、サイズにかなりの違いがあり、セットの大きさに違いが出ます。

今回は子供用のシャツなのでそれほど大きなセットは組まずに撮影をしています。

セット自体の大きさは縦3m、横2m程度ですが、作業スペースを入れると5m×3m程度のスペースがあると作業がしやすと思います。

セット図

 

ハンガー撮影の応用

ハンガー撮影はその他にも様々な応用をしていくことができます。

幾つかご紹介していきます。

1ハンガーを使ったイメージ撮影

image-1

ピンクに塗った板を部屋の壁に見立てて撮影したものです。

背景、フック、ハンガーなどを変えるだけでイメージが様々に変わります。

image-2

ハンガーごと、立体的に吊るすことで洋服の薄さや透けた感じが分かりやすくなります。

2トルソー

torso-2

トルソーもハンガー撮影の応用です。

ハンガー撮影では背景は洋服に密着しているので、特にライティングは不要ですが、トルソーの場合には背景が抜けていることがあるのでその場合には背景にもライトを足すなどの工夫をします。

トルソーはモデルが着用しているのとほぼ同じ形に作ることができるので洋服の着用したときがイメージしやすくなります。

3 ハンガーなし撮影

nohanger-1

ハンガーをなくして壁に貼り付けるようにして撮影をしています。

平置きとは違った、自然なドレープが洋服の柔らかさを分かりやすくしています。

nohanger-2

ハンガーも背景もなくして宙に浮かせて撮影をしています。

ハンガーがなくなると肩のラインを揃えるのが難しくなりますが、肩のラインがずれると服が歪んで見えてしまうので注意が必要です。

ハンガー撮影は洋服が自然に見えて形が作りやすいのでオススメです。

自然なドレープを生かして、服の軽さ、柔らかさ、薄さなどを伝えたい時などに使うといいと思います。

The following two tabs change content below.
フォトグラファー 商品撮影専門の制作会社を経て、フリーランスになる。 最終的な仕上がりまで考えながら撮影をしたいので、撮影から画像処理まですべてを自分で行うことが多い。 ライティングや仕掛けを考えるのが好き。

 - セッティング, ライティング, 撮影テクニック ,